知英&宮脇亮監督が驚きの変身願望を明かす!『どすこい!すけひら』舞台挨拶
2019年10月20日(日) レポート
10月20日(日)、TOHOシネマズ二条で同名人気コミックを基に映画化した『どすこい!すけひら』が上映され、ヒロインを演じた知英さんと宮脇亮監督による舞台挨拶が実施されました。
映画は、チョコレート好きが高じてイタリアに移住したぽっちゃり体型の主人公・綾音。事故に巻き込まれてしまい、次に目覚めると超スレンダー美女に大変身していた。帰国後、思わぬ恋の三角関係に陥り……という、笑って泣いて恋する、“どすこい”シンデレラ・ラブストーリーです。
タイトな黒い衣装に身を包んだ知英さんが登場すると、「知英ちゃーん」と拍手&歓声が巻き起こり、口笛もピューと響き渡ったりと場内は歓迎モードでいっぱいです。MCのアッパレード木尾に促され知英さんからご挨拶を。「みなさん、こんにちは。映画いかがでしたか?」と上映後のお客さんを前におずおずと切り出す知英さん。「面白かったよ」「めっちゃ笑ったわ」と温かいレスポンスが返ってきて、「良かったです」とホッとした表情に。そして「映画についても色々お話したいなと思いますし、京都国際映画祭でいち早く、皆さんに観ていただけて、うれしいです」と素直な気持ちを述べられました。
次は宮脇監督がご挨拶を。「上映後なので、みなさんどんな顔しているのか気になったのですが、すごい優しそうな感じなので良かったです」と客席の表情を読み取って、皆さんに満足してもらえて、少し安心した様子でした。
映画のお話に移ります。演じてみての感想を求められた知英さんは、劇中、ぽっちゃり体型のヒロインを演じるため100キロ超えの特殊メイクに挑んだことに触れ「真夏で暑かった」と振り返りながら、「監督と、『どうしたらこのシチュエーションで最高に面白くできるのか』という話をいつもして作ったり。さっき皆さんが『面白かったよ。笑ったよ』と言ってくれてすごくうれしいです」と頑張りが報われたことを噛みしめていました。去年の酷暑の中での撮影だったそうで宮脇監督からも「知英さんはファットスーツを着込んで、さらに特殊メイクをして。ものすごい暑かったと思うんですけど、何の文句も言わないんですよ。ニコニコ楽しそうにやってくれて、逆にそれが励みになった」と、知英さんの姿が活力になっていたと感謝を述べました。
特殊メイク&ファーっとスーツの準備にかかる時間は、なんと約3時間。知英さんが「朝早くから準備するわけなんですよ。早く準備したときは、3時、4時とか日が出る前から用意して。早いからやっぱり寝ちゃうんですよ。で、起きたら別人になってて、『誰⁉』って自分でもびっくりするぐらい」と映画の主人公とは真逆の体験エピソードを明かすと、場内にドッと笑いが起きていました。
スタイル抜群の美貌の持ち主の知英さん。劇中でも変身後のヒロインとして、その魅力を振りまいていますが、「コンプレックスはありますか?」と聞かれると少し思案顔で「あります。ありましたし、今もあります」とのこと。小・中学生時代に「嘘かもしれないけど、顔の半分が目だった」と告白すると、MCアッパレード木尾は「嘘ですね」とすかさず突っ込みを入れました。否定されて知英さんは母親からそう聞かされていたと説明を加え、「アダ名が“カエルちゃん”と呼ばれていたんです。皆は(カエルが)かわいいから言ってくれたんだと思うんですけど」と、目が大きくて怖いイメージを持っているカエルと称されるのに少し抵抗があって、「いつも半分ぐらい開けていた」と“細目ライフ”だったと語りました。ちなみに宮脇監督は、天然パーマがコンプレックスだそうですが「でき上がってますもん」とバッチリ決まっていると褒め称えました。
続いての質問は、ヒロインの設定にちなみ「目が覚めて違うものになれたとしたら、何になりたい?」です。「男性になりたいな」と、知英さん。出演作品で男性と入れ替わる役を経験しているのですが、「それじゃちょっと物足りなくて。本当に男性の身体になって、男性の洋服を着てみたいし、男性らしいことをやってみたい」と憧れの気持ちがあるのだそう。知英さんが「監督はどうですか?」と尋ねると、「劇中に出てくる(綾音の恋の相手)拓巳くんみたいなイケメンアイドル。モテるような生活ができたら」と夢を口にすると、「なるほど」と知英さんは笑みを浮かべながら、「アイドル大変ですよ」とアドバイスをお送りました。
そして、美しさを保つヒケツとして知英さんの美容に関する話題へ。「男女関係なくできることで、守ろうとしているのはお水をたくさん飲むこと」だそうで、1日2リットルぐらいは摂るよう心掛けているそうです。また「身体冷えないようにしてるんですよ。結構、冷え性で」と口にすると、MCアッパレード木尾が「肩口、大丈夫ですか?」とシースルー衣装を指摘。知英さんはちょっぴり肩をすくめながら「ちょっと寒いなって」と反応していました。
「現場で知英さんが諦めずに考えてくれるので、助かりました」と宮脇監督が知英さんと臨んだ本作。知英さんは「やりすぎる人なんですよ、現場で」と自覚するほどで「良い時はほっといてくれるし、これはちょっとやり過ぎだなという時はちゃんと押さえてくれたんで、わたしは、そのバランスがすごい助かりました」と監督と深い信頼関係により完成したと改めて振り返ります。11月1日(金)より全国ロードショーを迎える本作は、ヒロインの成長ストーリーがメイン。「ラブもあって、友情もあって、たくさん笑えるんじゃないかなと思うんですけど。綾音の姿を見て、誰かが勇気をもらったり。自分の周りの人たちの大事さをわかったり。何か考えさせる映画になっていると思うので、大好きな友だちと、好きな人と観てほしいなと思います」と知英さんはPRします。監督は、「昔の映画をオマージュしたシーンが3つあります」と鑑賞ポイントを教えてくれました。
場内に赤ちゃんと一緒に来てくださったお客さんに気づいた知英さんは、満面の笑みでそちらに手を振り「大きくなったら観てね」とメッセージを。細やかな気配りができる、心身ともに美しさを備えた知英さんに、場内は終始うっとりとなっていました。
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