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ミキ、ゆりやん、銀シャリら人気芸人が明かす「最期の時にやりたいこと」とは? 「人生最期に笑う為のネタライブ」開催!

2019年10月19日(土) レポート

10月19日(土)、よしもと祇園花月にて「芸人×人生会議プロジェクト 人生最期に笑う為のネタライブ@京都国際映画祭」が開催されました。

「人生会議」とは、もしもの時のために、前もって本人が家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有するという、厚生労働省の取り組みのひとつ。
誰もが年を取り、人生の最期を迎えた時、その時のためにどんな生き方をしたいかを家族などで話し合うことはとても大切なことです。「旅行に行きたい!」、「おいしいものを食べたい!」、そして、どんな最期を迎える時は「家で迎えたい」「家族みんないる中で迎えたい」「こんな医療を受けたい」など、そんな本人の想いを、家族や親せきなど、周りの信頼する人たちと話し合いをしておくことを、「人生会議」と呼んでいます。
今回のライブは、「お笑い」を入り口にして「人生会議」の取り組みを広め、そして家族と一緒に「人生会議」を気軽に話せるきっかけづくりにするというものです

司会進行は、月亭八光が務めました。「まずは人生を大いに楽しむことから」ということで、ネタがスタート!

トップバッターはミキ。お兄ちゃんと一緒にカラオケに行ってデュエットを歌いたいという亜生が、歌いたいデュエット曲を昴生に猛練習させるというネタで、さっそく会場を温めました。

続いては見取り図。ふたりによる謎かけ合戦や、しりとり対決で腕を競い合うネタを。謎かけではお客さんにお題をもらって披露するという一幕も。

そしてゆりやんレトリィバァが続きます。アメリカ人のモノマネ、昭和の日本映画に出てきそうな女優の喋り方など、誰というわけではないけれどいそうなキャラのモノマネのほか、そして最近お気に入りだというカツオのモノマネで爆笑をさらいます。

そしてプラス・マイナスのネタ。兼光のトータルテンボスのモノマネ、さらにとろサーモン・久保田、ドラゴンボールのフリーザなど次々と繰り出されるハイレベルなモノマネにお客さんは歓声を上げて喜んでいました。

続いてのアキナはコント。塾を経営している近所のお兄ちゃん(山名)のもとに、進路に悩んで相談しにやって来たけんぼう(秋山)。お兄ちゃんは、塾講師らしくホワイトボードを使いながら、講義さながらの勢いでけんぼうの将来を考えようとしますが…。

続いてはミサイルマン。39歳になり、大人の対応を考え始めたというふたり。西代が、デートに彼女が30分遅れてきた時の、誰も傷つかない大人の対応にチャレンジしますがなかなか納得しない岩部。そこで岩部の例を見てみると…?

トリは銀シャリのネタです。子どもの頃にやっていた遊びとして、「なんでもリズムに乗せて言う」遊びや、「ただただ叫ぶだけ」の遊び、「10回クイズ」など懐かしい遊びを織り交ぜながら、「森のくまさん」に関するネタまで、盛りだくさんのネタで笑わせました。

続いてはトーク企画! 「人生の最期にやってみたいこと」をテーマに、ミキ、ゆりやんレトリィバァ、銀シャリ、プラス・マイナスがステージで語り合います。さっそくそれぞれが「人生の最期にやってみたいこと」を書いたフリップを発表することに。
まずプラス・マイナス岩橋は「ビッグマック2個食い」。ビッグマックを基本1個しか食べないという岩橋は、「もう1個食べられそうなんですけど、食べるとすごいダメなことをしている気がする。最期だけは2個食べて笑顔で死にたい!」と希望しますが、八光が「ビッグマック2個も食べられるヤツはまだまだ生きる!」とツッコみます。兼光は、オール巨人のモノマネで「舞台の上」。モノマネ口調で「漫才して相方に『なんでやねん!』とツッコまれて脳震盪で死にたい」と言うと、すかさず岩橋もオール阪神のモノマネで応えました。

銀シャリ橋本は「結婚」。「どうせ無理っぽいので、最期の最期は偽装でもいいから」と訴えますが、「橋本と結婚したい人、いるやろう?」と八光。お客さんに呼びかけてみると、なんと何人もの手が挙がり、橋本はハイテンションに! 八光も「今すぐ結婚せえ!」と盛り上げ、笑顔の橋本は「全員一緒に住む!?」と大胆な提案をしてファンを笑わせていました。
鰻は「あきらめない!!」。その意味を尋ねてみると、「0.1%でも生き残りたい」とのこと。底で語られたのは、鰻は最期の日、冷凍保存されて宇宙に旅立ち、そこで放たれるのだといいます。冷凍された鰻は真空の宇宙でそのまま漂い、そこをたまたま「文明の進んだ宇宙人」に助けられ、その文明の力で解凍してほしいと話します。八光は「最期の時に冷凍保存しているのなら、解凍した途端死ぬのでは?」と鋭いツッコミをしますが、鰻は「死なないです」と理想の最期の時を語りました。
亜生は「イメチェン」を挙げ、「今までの自分はいいからイメチェンしたい。髪の毛を剃ってモヒカンみたいにして、金髪にして、アーチェリーとかやりたい」と言葉を続けていたところ、昴生からすかさず「それうちのおとんや!」とまさかのツッコミ! 最期は自分たちのお父様になりたいとのことです。
昴生は「ディズニーランドに行きたい!」。「ジェットコースターに乗ってワーといいながら天に登りたい」とのキュートな希望を語りました。
ゆりやんは「キス」。「皆が私としたいでしょ? 正直に言ったらいいじゃないですか」と大胆なゆりやんでした。

「京都国際映画祭」では、岡崎公園の「きょうのひろば」、そしてこの日のよしもと祇園花月のロビーにて「みんなで人生会議ボードを完成させよう!」という企画を実施しています。
人生最期が近づいた時にどんな生活がしたいのか、「人生の最期にやりたいこと」を来場した皆さんに書いていただいた一部を、鰻が紹介しました。

「ワンコをだっこしながら家族と美味しいもの三昧で過ごしたい」「ジャニーズのステージに上りたい」、「山ほどのわらび餅を食べたい」という40代の皆さんや、「ステーキを食べながらゲームをやりたい」「サッカーの試合がしたい」「米倉涼子さんに会いたい」というお子さんまで、さまざまな「人生最期にやりたいこと」が発表され、イベントはお開きとなりました。

イベント終了後の囲み会見では、八光をはじめ全員が集合。
まず代表して八光が「人生会議というのは去年からだそうですが、厚生労働省が取り組んでいて、今日は若い人がたくさん来てたんで、『皆さん興味あるんかな?』というのは感じました」と手応えを感じた様子。「芸人も、なかなか最期のことを考えることがないので、これがええ機会になってこれから楽しく最期を迎えられるようにできたらなと思いました」とふり返りました。

また、今日出演した芸人たちが感想を語る一幕も。ミキは代表して昴生がコメント。「京都でこういうイベントがあると、京都出身なので、京都でPRしながらも、京都で死ねるような人生を送れたらなと」と地元愛に溢れる言葉を。ゆりやんは「自分のことばかり考えてましたし、普段から人生の最期のことは考えることがないんですけど、そういう事を考えるいい機会になりました」と笑顔。アキナは代表して山名が「人生の最期を考える機会がなかなかないので、それを改めて考えるいい機会になったということですが、上からになりますが、今日のイベントは…気に入った!」と響き渡る声で答えました。

「今回の人生会議は、家族と話し合うきっかけになりましたか?」との質問には、八光が「(見取り図)盛山がありそう」と指名。盛山は「こうして改めて人生を考えることになり、もちろんお父さん、お母さんにも会いたくなりました」と語り、また、現在レギュラー出演中の『うまンchu』(関西テレビ)で馬券を当てたことを挙げ「けっこうでかい馬券を当てさせてもらったんですけど、親からの電話が鳴り止まないです。なので、実家に帰ろうかなと思ってます」とのこと。
近頃、Twitterでも競馬好きの方々からのフォロワーも大幅に増えたそうで、「(シャンプーハット)てつじさんの700万馬券を超えるような馬券でニュースになるような、てつじさん超えを狙いたい」と意気込んでいました。

「お笑い」で、「人生会議」を気軽に話せるきっかけにと行われたこのイベント。皆さんも、ぜひ気軽に家族や親しい人たちと「最期の時、なにがしたいか」を話し合ってみてくださいね!

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