野爆くっきーが「初めて見る類いの映像ばっかり」と絶賛! ダブルアート・タグによる、早くも伝説のコント映像を上映
2019年10月19日(土) レポート
10月19日(土)に元淳風小学校のふれあいサロンで、「ダブルアート タグによる頭裸裸上映会~京都国際映画祭」が行われました。これは今年の6月と9月に、大阪のLaugh & Peace Art Galleryで行われた個展「頭裸裸 裸展」で上映された作品を、京都国際映画祭の舞台でも上映しようというもの。ツートライブの周平魂が、作家を務めています。
前売りチケットは完売の盛況ぶり。開場前から長い列を作っていた観客が場内に案内されると、会場はすぐいっぱいに。観客の99%は女性です。そして定刻の17:00ちょうどにメイン出演者のダブルアート・タグ、ツートライブ周平魂、ポートワシントン笠谷の3人が姿を現しました。
タグはたくさんの観客を前にテンションが上がったのか、あいさつをそっちのけにして、次々と客席に話しかけます。いつまでも止まらないトークに、周平魂がたまらず「自己紹介せえや!」とツッコみ。会場は笑いに包まれます。タグは自己紹介を済ませたあとに今日のイベントの趣旨を説明し、「それではゲストに入ってもらいましょう。どうぞ!」とゲストを呼び込みます。ところが、ここで思わぬアクシデント。客席後ろの扉を開けて入ってきたのは、まさかの遅れてきた観客! タグは目を丸くして「こんなこと、ある!?」。会場には再び、笑いが巻き起こります。
仕切り直してゲストを呼び込み、野性爆弾くっきー!とミキのふたりが登場しました。くっきー!は床に座る観客を見て「笑てまうくらいの、手作り感やな(笑)。でも芸人内でもウワサになってるし、来たかったわ」と今日の上映への期待を口にします。これまでに3回「頭裸裸」に参加したというミキが当時のエピソードを披露するなど、オープニングトークを経ていよいよ上映の開始です。
作品は計3本上映され、1本目は「整体」。身体の不調を覚えた男が整体院に行くと、重度の肉離れと診断されます。やがて男の身に身体が左右半分に“肉離れ”してしまう症状が表れ、そこから巻き起こるバタバタがシュールな世界観のなかで展開されていきます。ゲストのミキ昴生が「どんな世界やねん、これ!」とツッコんでしまうほど独特の作品で、観客たちも最初は戸惑いの様子。ですがすぐに作品に引き込まれ、上映が進むごとに笑い声が大きくなります。
初上映の1時間前に完成したという作品で、映像制作を手掛けたポートワシントン笠谷は「とにかく、作業が大変だった」と当時を振り返りました。また作家を担当したツートライブ周平魂は「最初はわからんけど、2回見て気付くネタとかもあるんですよ」と、作品の仕上がりに自信がある様子をうかがわせました。
続く2本目は「幽霊」。部屋に居着いた広島弁の幽霊と住人の男が、互いに「お前が出て行け」とやり取りを繰り返し、最終的には幽霊が提案した、何の音かを当てる「サウンドクイズ」で出て行くほうを決めることに。正解は「象」かと思いきや「鼻の短い象」など無理筋の答えが連続。実際に「鼻の短い象」のキャラクターも登場する独特ワールドに、観客はぐいぐいと引き込まれていきます。最後は「金魚」と思わせておいて、正解は「金魚すくいになったテキ屋のおっさん」。画面には水で満たして金魚を泳がせた水槽を被った男が現れ、短いやり取りを交わしたあとに、水槽の水を全部ぶちまけてしまいます。このハチャメチャな展開に、場内は大爆笑!
ツートライブ周平魂によると、このラストシーンは実際にハプニングだったのだとか。本当のラストはこうなるはずだった、というのが3本目に上映された「生きてて良かった」。作品は「幽霊」のリハーサルシーンに、本番でのアクシデント映像を交えて見せていきます。「ハプニングで作品が1本できるねんなと思った」とはダブルアート・タグ。
すべての作品を見終えたくっきー!は「初めて見る類いの映像ばっかり。1時間は長いと思ったけど、実際には早かった。濃縮された1時間やった」と満喫ぶりを口にし、イベントは終了しました。
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