山口百恵も登場するマッハ文朱の秘話とは!?内容盛り沢山の初のプロレスイベント!
2019年10月19日(土) レポート
STRONG BEAUTY & ART~プロレス島原 秋の陣~(第1部)
19日(土)、元淳風小学校体育館では、京都国際映画祭では初めてとなるプロレスイベントを開催。12:00からの第1部では、往年の名レスラー「グレート小鹿」&「マッハ文朱」によるレジェンドトークやクワガタ虫のプロレス「クワレス」、プロレスの公開練習などが行われました。
元淳風小学校の体育館には中央にリングが置かれ、プロレス仕様に。オープニングにMCのユウキロック、浅越ゴエがリングに登壇し、6年目となる京都国際映画祭について軽く触れたのち、「プロレスを開催することになりました!」と喜びを爆発。さらに、今までにはなかった初のプロレスイベントの開催理由について、プランニングしたおかけんた統括本部長が登場。「こんにちはー」と得意の美声で挨拶します。
リング上でおかけんたは「プロレスは肉体美でもあること。最近、選手の方々が虐待やいじめ撲滅、自然環境破壊反対などを訴えているので、小学校という教育の場で理解してもらいたいこと。3つめは、ただやりたかったんです」と訴え、大きな拍手に包まれます。また「2部は有料の試合ですが、自由席は3,000円。NGKより安い」と会場の笑いを誘います。その後、ユウキロックが「僕が台本を書いたので、見たいことだけ書いている。だから(おかけんたに)やってください」と、おかけんたがドナルドダックのマネを行い、それを合図に第1部がスタート。
まずは、レイザーラモンHG、大日本プロレスの関本大介選手、OWEの山村武寛選手が登場しての公開練習。まずはプロレスに一番大事といわれる下半身を鍛えるヒンズースクワット。いつもは最低でも300回とやると紹介され、会場からはどよめきが。さらにジャンプを加えたジャンピングスクワットを続けたのち、次は上半身を鍛える腕立て伏せ。柔軟性を養うためと足を大きく開いたスタイルはライオンプッシュアップといわれ、リバースや往復、回転を加えたプッシュアップなど様々なパターンが披露されました。
練習後、「やっぱ練習見てたら試合も見たくなりますね」とユウキロックの一言に、「じゃあ、エキシビジョンマッチでもやりますか」と関本選手。続けて「お客様のニーズに応えるのがプロですから」と会場は拍手に包まれ、急遽試合が行われることに。
続いては、グレート小鹿とマッハ文朱によるレジェンドトーク。MCに浅越ゴエ、解説にプロレスTODAY編集長の柴田惣一さん、若手ゲストにアクトレスガールズから高瀬みゆき選手、大日本プロレスから岡林裕二選手を迎え、トークスタート。マッハ文朱さんが登場の際には多くのマッハコールも巻き起こり、引退してからコールをもらうのが初めてというマッハさんは「気持ちいい!現役復帰する」と感動からの衝撃発言も。
まずは、今回のイベントについて「歴史ある小学校。こういった場所が残っていることは素晴らしい」と小鹿さんがコメント。マッハさんは「引退して今年で42年目。初めてプロレスのイベントに呼ばれました。だからすごく感動している。この日を待ってました」と告白します。
さらにデビューのきっかけでは、「一旗揚げようと北海道から出てきた際にスカウトされて、出羽海部屋で3年間相撲取りをやっていた」と小鹿さん。「その後相撲をやめ、毎週金曜日にテレビでプロレスを見て”もうかるかなあ”と思って。結局儲かりませんでした」と、笑いを誘います。
一方でマッハさんは「プロレスデビューは15歳。その前に13歳でスター誕生という番組を受けて、決勝で三浦(山口)百恵さんと競い合って落ちました。もし受かっていたら、私が三浦夫人に、百恵さんがプロレスラーになっていたんです」と笑いを誘います。続けて「その後、プロゴルファーになる予定だったが、姉がヘアサロンから持ってきた女子プロレスラー募集の記事がきっかけでプロレスに。普通は受け身の練習だけで約1年かかるんですが、私は柔道や合気道の経験があったので、当時最年少の15歳だったけど、2カ月でデビューしました」と衝撃エピソードが続々。
柴田さんも「それまで女子プロも頑丈な体が優先だったが、マッハさんが入ってビジュアルもスピードもあるという革命を起こした」とフォローし、男性だけでなく女性や子供のプロレスファンの増加に貢献したマッハさんを称えます。
また、当時の試合の話題では、マッハさんは年間に250試合、小鹿さんは238試合していたと語り、会場を驚かせます。さらにマッハさんは「怪我をしても休めない、当時は痛み止め注射も打てないから、タイヤのチューブをグルグルに巻いて、感覚を麻痺させて戦っていた。そういう時に限ってすごくいい試合をするんです」と告白。これには「今じゃ考えられないけど、気持ちはわかる」と、現役の岡林選手も驚愕します。小鹿さんも「骨折とか内側のケガは外から見てる人はわからない。だからチューブを巻いて戦っていました」と、タイヤチューブを使った痛み止めが昭和のプロレスあるあるだったことを披露、会場をわかせます。
その後は、「いじめになると、柔道にも同じ技があるのに、すぐにプロレス技が出てくる。やめてほしい」と小鹿さんが語るいじめ問題や、プロレス団体のなかで大日本プロレスが唯一NPO法人を作り、植樹をしている社会貢献の話題など、プロレスから派生した現在のプロレス界をとりまくエピソードも披露。最後まで話が尽きない中、時間終了となりレジェンドトークは終了となりました。
続いては、クワガタがプロレスをするクワレスタイム。リング上には全国でクワレスのイベントを行う、クワガタ忍者、ミヤマ仮面が登場。お子様優先で観客もリングに上がり、間近でクワレスを観戦します。用意された専用の小さなリングで対戦したのは、セアカフタマタクワガタとパラワンオオヒラタクワガタ。2度試合を延長するも決着つかずの結果は引き分けとなりました。
最後は、この日急遽決定したエキシビジョンマッチでしたが、本格的なスペシャルタッグマッチに変更。10分1本勝負です。青コーナー、関札皓太選手・石川勇希選手vs赤コーナー、岡林裕二選手・中之上靖文選手との対戦です。試合は体格差を生かし、岡林選手らが若手選手にボディスラムなど技をかけ続ける展開。関札選手らはドロップキックなどで抵抗を試みるも、最後は岡林選手のアルゼンチンバックブリーカーで決着となりました。
エンディングは全員がリングに。浅越は「なんて贅沢なプログラムだったんでしょう」。マッハは「これからもプロレスをよろしくお願いします」と締めくくりました。小鹿は「マッハさんカムバックしてよ」と、最後に笑いを誘い、会場は終始大盛りあがりでした。
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