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最先端のCGアニメはこう作られる! 業界の第一人者による解説に、ベジータが、フリーザが驚愕!!

2019年10月19日(土) レポート

10月19日(土)、元淳風小学校でワークショップ「次世代を切り開く! CGアニメーションスタジオ、その制作手法について!」が開かれました。

講師を務めたのは国内有数のCGアニメーションスタジオ、マーザ・アニメーションプラネットで上席執行役員を務める内田治宏氏。マーザ・アニメーションプラネットは12月に劇場公開が予定されている長編CGアニメ『ルパン三世 THE FIRST』をはじめ、『バイオハザード:ヴェンデッタ』『キャプテンハーロック』『こねこのチー』『初音ミク・マジカルミライ』などを制作。国内最高峰のCG映像制作技術で、独自の世界観やキャラクターの魅力を存分に描き出した作品を制作し、国内外で高い評価を得ています。

盛り上げ役として加わったのは、アニメ「ドラゴンボール」のキャラクター、ベジータになりきったR藤本とBAN BAN BANのふたり。BAN BAN BAN山本は、同じく「ドラゴンボール」のフリーザのコスプレで登場しました。

内田氏がまず見せてくれたのは、マーザ・アニメーションプラネットが手掛けたCGアニメのデモ動画。良く知られた人気キャラクターが自在に動き回る映像を目にして、R藤本とBAN BAN BANは「スゴいな!」「マジですか」と感嘆しきり。動画が終わるとBAN BAN BAN鮫島は「従来のセルアニメとCGアニメを比べて、CGの利点はなんですか」と、鋭い質問を投げ掛けました。これに内田氏は「セルアニメは二次元の絵で、CGはいわば画面の向こうに立体物を作るんです。それを一度作ると多彩に動かせるなど、利便性が高いことですね」と回答。これにBAN BAN BAN鮫島は、納得の表情を見せます。

続いては、CGアニメの制作過程をスライドを交えながら解説。滑らかに動く映像が、実はひとつずつ細かな作業を繰り返して制作されていることを、実際の動画を見せながら紹介しました。細かな作業ゆえ「映画だったら完成まで、最低でも1年はかかります。『ルパン』は構想段階から数えると、4年かかっていますね」と話すと、R藤本が「(実写映画で)小栗旬がやっているころから動いていたのか」と驚きの声をあげました。

内田氏によるとCG映像は1995年から一般化され、当時の市場規模は10億円程度だったものが、2020年には10.7兆円になるど、CG業界が拡大中であるそうです。今ではゲームや映画などだけではなく、ゲームのキャラクターをCGで実際のステージ上に映し出し、リアルにライブを繰り広げるライブイベントが大人気。『初音ミク』のライブイベントには8000人もの観客が集まり、国内だけでなくアメリカなど海外でも公演が行われています。

このように内田氏の解説は、イベントタイトルにあった映像制作だけではなく、業界の構造と仕事の中身、業界が求める人材など多岐にわたりました。会場にはアニメ製作を学ぶ学生も足を運び、内田氏の話に興味津々の表情で、熱心に耳を傾けていました。

ワークショップは予定時間を少々オーバーするほど、濃密な中身で展開。最後に参加者との記念撮影を終えたあとも内田氏は会場に残り、学生からの質問に丁寧に答えていました。

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