アメリカ人女性監督が日本人女性アーティストを撮る! TOHOシネマズ二条にて特別招待作品「草間彌生∞INFINITY」を上映!
2019年10月18日(金) レポート
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10月18日(金)、2日目を迎えた京都国際映画祭。TOHOシネマズ二条では、特別招待作品『草間彌生∞INFINITY』が上映され、ヘザー・レンズ監督、編集・脚本の出野圭太さん、撮影監督の板谷秀彰さんが舞台挨拶を行いました。70年以上もの間、芸術活動を続ける草間彌生の知られざる姿をとらえた本作。上映後、まずMCのおかけんたが登場し、3人を呼び込みます。
ヘザー監督は「はじめましてこんばんは、私はレンズです」と日本語で挨拶。草間さんと出会ったのは美術系の大学のころと振り返り、この作品を撮影しようと思ったきっかけとして、当時草間さんが世界で十分に評価されてないと感じたことと話しました。草間さんの印象としては、どんなに苦労しても自分の道を進む粘り強さを挙げ、勇気を持ってアメリカに進んだことに関しても賞賛しました。
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出野さんはMCのけんたに「大変やったでしょ?」と尋ねられると「めちゃくちゃ大変でした」と言いつつも笑顔。監督が14年間かけてこの作品を撮ったことを明かし、当初はアメリカ人エディターとやっていたため、日本語を全部やり直したことを「めちゃくちゃ時間がかかった」と振り返りました。
撮影が非常におもしろかったと話したのは板谷さん。本人と直に会って話すことができたり、アトリエでの撮影では背景にどの作品を置こうか監督と選んだりしたことを明かし、「非常に贅沢をさせていただいた」と振り返りました。草間さんについては、「映画で描かれている以上に寛容な方、我々を受け入れてくださった」と話し、国内でのインタビュー自体は半日ほどだったことも明かされました。
監督は苦労話として、金銭面で苦労したことに加え、アメリカ人の監督が日本人アーティストの映画を作ることを疑問に思われることもあったと告白。そして「この映画を見て、草間さんのように自分の夢を持ち、その道を進む勇気を持ってほしい」とメッセージを送り、舞台挨拶は終了しました。
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