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女子力アップ! 世界のシンデレラ映画を上映

2019年10月18日(金) レポート

2019年10月18日(金)、ワコールスタディホール京都1階にて、【京都国際映画祭 特別上映】「『世界のシンデレラ』~一夜だけのサイレント映画上映会~」が開催されました。

シンデレラ物語に関連する1900年代初頭の貴重な無声映画フィルムや、100年前の絵本から作ったアニメーションなどを鑑賞する上映会。なかなか見ることのできない貴重な映像を、活動写真弁士による語りやピアノの演奏とともに楽しみました。

MCは、よしもと初のクォーター芸人、ロバちゃんことロバータが務めます。そして活弁士の大森くみこさん、ピアノ演奏の天宮遥さん、解説でシンデレラコレクターのかわたまさなおさんを紹介。

かわたまさなおさんが1作品ずつ解説し、はじまる仕掛けです。今回は5作品のサイレント映画が上映され、2作品に大森くみこさんの活弁と天宮遥さんのピアノ伴奏が加わり、映画をさらに楽しく、面白くします。

まず1つ目の作品は劇場向けアニメ「シンデレラ ミーツフェラ」(日本語字幕、1938年アメリカ)。シンデレラのコメディーアニメーション。かぼちゃが缶詰から出てきたり、魔法使いはパトカーに乗ってくるなど、ユーモアたっぷりのシンデレラ物語です。

2作品目は、幻灯画「シンデレラ」(ピアノ・朗読、1950年代東ドイツ)。26コマのスライドフィルム/グリム童話のシンデレラ物語。魔法使いもガラスの靴も出てきませんが、くじけず、あきらめず、亡き母が助けてくれて、自らの志で幸せを掴みます。

3つ目は、幻灯画「シンデレラ姫」(ピアノ・活弁、1950年代日本)。25コマのスライドフィルム/シャルル・ペローのシンデレラ物語。マンガ風のイラストで、和顔。シンデレラ姫のドレスはピンク色と、とてもコミカルなシンデレラ物語です。

4作品目は、アニメーション「シンデレラ」(協力:京都精華大学、1919年イギリス絵本より制作)。イギリスで人気の絵本作家アーサー・ラッカムが挿絵を描き、1919年に出版された絵本「シンデレラ」。
影絵のような独特なタッチの挿絵をもとに、ナレーションや音楽を入れ、オリジナルのアニメーションに。制作には京都精華大学の芸術学部の先生や生徒の皆さんにご協力頂き、100年前の絵本の世界が現代によみがえり動き出す、素敵な映像が出来上がりました

さいごの5つ目は、無声コメディ映画「微笑みの女王(エラ・シンダーズ)」(ピアノ・活弁、1926年代アメリカ)。かわいらしいモダンガールが主人公の、シンデレラがベースになった物語。女優を目指しハリウッドへ行き、男性に見初められ富豪夫人になるシンデレラストーリーを面白くチャーミングに表現した作品です。

上映が終わり、活弁士の大森くみこさん、ピアノ演奏の天宮遥さん、シンデレラコレクターのかわたまさなおさんに一言ずつコメントをいただきました。
大森さん「女子力が上がります」、天宮さん「素敵な時間を過ごせました」。そしてかわたまさんが、「シンデレラの物語は約1500アイテムありますが、908アイテムを所有し、去年この京都国際映画祭に参加したのをきっかけにギネスに認定されました」と報告。会場から大きな歓声と拍手が沸き、大盛り上がりの中、イベントが終了しました。

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