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京都駅前のT・ジョイ京都にて『僕の好きな女の子』の舞台挨拶が開催されました。

2019年10月17日(木) レポート

『僕の好きな女の子』は、芥川賞作家・又吉直樹が、2017年に別冊カドカワ特集号のために書き下ろした同名恋愛エッセイを、新進気鋭の劇作家・画監督として活躍する玉田真也が長編映画化。「理想の女性」に対する主人公の逡巡と葛藤を描いています。「恋愛関係」ではなく「恋愛感情」そのものを抽出する痛くて切ないエピソードの数々は、誰にでも思いあたる節があるものでしょう。恋をする人間のみっともなさを、リアルな会話劇として鮮明に描き出す作品になっています。

さて、上映会が終わり、MCアッパレード木尾が、会場のお客さんに、舞台挨拶での注意点を伝えます。

ゲストの渡辺大知さん、奈緒さん、玉田真也監督が登場。会場から拍手がわきます。

まず渡辺さんが「京都国際映画祭2019の記念すべき1本目の作品であるということがうれしい」と話し、続いて奈緒さんが「京都にこれって個人的にうれしい」。玉田監督は「少しでも楽しんでいただけたらうれしい」と述べました。

渡辺さんは「妄想の中のストーリーで、不器用な青年を演じました。ぐうたらではなく、真面目に生きているが、恋になると人に言うのが恥ずかしい、強い部分と弱い部分の人間らしいところにある役」と役について説明。渡辺さんとかぶる部分は? と聞かれると、「脚本を読んだとき主人公のケツを蹴りあげたくなることもありましたが、自分と重なるところもあると思いました」。

奈緒さんは「無邪気な小悪魔を演じました。監督や男性スタッフが考える『僕の好きな女の子』を男性目線で演じました。友達だと思っていたから小悪魔になれるんだと思いました」と役作りについて話しました。

玉田監督は「奈緒さんをスクリーンに可愛く映すことを意識しました。奈緒さんの内面に小悪魔がいて、男性スタッフは奈緒さんが気になっていました」と撮影時のエピソードを述べ、それに対し渡辺さんは「奈緒さんだから説得力がある。あざとくなく、小悪魔になれていた」と褒めました。

撮影は10日間に渡りました。渡辺さんは、4日間の本読みが印象深かったと思い返し、そして井之頭公園や遊園地のシーンも印象的だったと振り返りました。また玉田監督の2本目の作品で、前回はスタジオ撮影のみ。今回初めて野外での撮影があり、エピソード話に盛り上がりました。

フォトセッションは会場のお客さんも撮影OK。会場はシャッターの音が鳴り止まず、作品への期待が感じられました。

最後に渡辺さんは「この作品は恋に不器用な男が主人公。恋に悩める男性に刺さればと思っています」。奈緒さんは「恋愛をテーマにした作品です。『奈緒さんのことを好きになっていますよ』と声をかけられてもらいながらも、恋愛がうまくいかないことは多いです。この作品によって皆さんの恋愛がうまくいけばと願っています」。玉田監督は「映画を見てもらわないと意味がないので、共感などを得たら1人でも多くの人に伝えて欲しいです」と述べ、舞台挨拶が終了しました。

恋に悩める人、必見ですよ!

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