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おかけんた、アキナ秋山の芸術的才能に期待! 「京都国際映画祭」プレイベントでレアトーク披露

2019年7月25日(木) レポート

例年盛り上がりを見せる秋の恒例イベント『京都国際映画祭』。この映画祭のプレイベント『Y gion×Yoshimoto Art』が、7月24日(水)から8月25日(日)までの間、京都・Y gionにて開催されています。

英米ロック評論家・アートキュレーターの保科好宏氏による今回のプレイベント。世界で最も注目されている、謎に包まれた匿名のストリートアーティスト・バンクシーをはじめとするグラフィティ・アートコレクションや、若手注目アーティストHIN(ヒン)とよしもとアート芸人たちによる作品などが展示されています。
開催初日の24日(水)には、保科氏と京都国際映画祭アート部門アートプランナーのおかけんた(以下、けんた)によるトークショーが行なわれました。

レアなグラフィティ盛りだくさん!

会場は作品の展示エリアと、よしもと芸人のポップな駄菓子を展示し、ワンコインで販売もする『よしもと駄菓子屋祭り』の2つに分かれ、カウンターではドリンクが楽しめるようになっていました。

けんたが「よろしくお願いしま〜す、ありがと〜、ヨロレイヒ〜!」と、自身の持ちネタである“ええ声”で挨拶。続いて保科氏が、今回展示されている作品がここ10数年で集めたコレクションであることを明かし、「アートをもって、語ることを楽しんでもらえたらと用意しました」とアピールします。
「(展示作品数は)今日は60点ほど。これでも半分くらい」と保科氏。コレクターは壁を埋めるために作品を買ってしまうとけんたが言うと、保科氏もトイレくらいしか壁がなくなっていると同意するなど、2人の息ぴったりなトークが展開されます。

会場の壁にずらりと並べられたグラフィティの数々を見ながら、作品やアーティストについて、そして「自分の名前やチームの名前を壁に落書きするところからグラフィティが始まっている。自己主張のために描く」と、グラフィティカルチャーの歴史についても語られるなど、2人のトークは多岐にわたります。
ヨーロピアン・ボブ、オベイ・ジャイアント、ジェイミー・リードといったアーティストの作品についても解説。2人がそれぞれの特徴をわかりやすく、テンポよく話し、観客も感心したり笑ったりしながら、リラックスした時間が流れていました。

ここだけのレアトーク満載!

ニック・ウォーカーを2人でアテンドした話や、インベーダーの作品がこの数年で10倍ほどの値段になったこと、スティックが来日した際にラーメンばかり食べていたことなど、有名なストリートアーティストにまつわる貴重なエピソードトークも展開。
けんたは「アメリカでは、作品購入に1年間で1人あたり1万円を使う。しかし日本は240円」と話し、今日買っていただいた方は神様です、と微笑みます。アートは人に伝えていくものだという意識を持っていきたいと力を込めました。

イベント終盤では、バンクシーの作品についてトーク。大阪・アメリカ村にある階段にバンクシーが描いた作品があったそうですが、それが今はもう薄れてしまっていると残念がります。そして、バンクシーの出身地、ブリストルの美術館に保科氏が先行で入場したエピソードになると、「10月に!」とかぶせたけんた。どうやら10月の京都国際映画祭では、錚々たるメンバーによってアートにまつわるスペシャルトークが行なわれるようです。けんたは「とにかく10月をお楽しみに!」と言い、観客の期待を煽りました。
保科氏がラストに「いろんな話ができてよかった。実は今日、バンクシーの写真を見せようかと……」と“爆弾発言”をして、「それも10月にお願いします〜!」とけんたが慌てるひと幕も。最後も“ええ声”で、「ありがと〜!」と締めくくりました。

新しい才能はどんどん出てくる

イベント後、おかけんたにインタビューを行ないました。

——おかけんたさんから見て、アートの素養がある若手芸人は?

去年、僕は稲田くん(アインシュタイン)がおもしろかったんですよね。今年も、この展覧会と映画祭で、たくさんの芸人さんに作品を作ってもらおうと思ってるんですが、そこからまた新しい才能が出てくると思います。そのなかにはフリップでネタを描いている人たちもいるんですが、例えば、もう中学生は小さなダンボールの作品を描いたりしている。大きなものが小さくなるとか、そういうものはやっぱり楽しいですね。

——ほかに注目の芸人はいますか?

アキナの秋山くん。この間、彼の作品をちらっと見たんです。漫画的な作品なんですが、見ていて飽きないです。これからまた変化して、彼なりの作品というのがこれから出てくると思うので、それを楽しみたい。彼はおもしろいですね。

——今年の映画祭について、見どころや意気込みを教えてください!

モノのありがたさや、原点であるとか、みんなが手弁当で力を合わせてやっていく姿勢、お金だけじゃなく、皆で協力したらこれだけのことができるということを表現できればいいなと思ってます。それに向けて、着々と準備を進めさせていただいているところです。期待していてください!
今後はHINとロバータ、ラニーノーズによる作品解説トークコーナーや、お絵かきイベントなどが行なわれる予定です。一足早く『京都国際映画祭』の熱気を感じられるイベントにぜひ足をお運びください!

Y gion×Yoshimoto Art

【開催概要】
日程:7月24日(水)〜8月25日(日)火曜休廊
時間:14:00~22:00
場所:Y gion 4階(京都市東山区弁財天町19大和ビル)
入場料:無料
前期:7月24日(水)〜8月7日(水)保科好宏ディレクション『ART of GRAFFITI〜AROUND BANKSY』
後期:8月9日(金)〜8月25日(日)HIN&よしもとアーティスト展 (衹園、ラニーノーズ、ZAZY、もう中学生、銀シャリ鰻、ロバータ 予定)


【期間中のイベント】
8月11日(日)Performance & Foodイベント
HIN×ラニーノーズ×ロバータスペシャルイベント
DJ K.U.D.O(Major Force)/Hiroshi Makino(TRAVELING COFFEE)/Jazzy Sport Kyoto Crew
時間:18:00開場/18:30開演
入場料:1,500円(1drink付)

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