優秀作品は木村祐一のイマジネーションを刺激!京都国際映画祭×イオンモール特別企画「キッズショートムービーコンテスト授賞式イベント」
2019年10月20日(日) レポート
10月20日(日)。京都国際映画祭2019の最終日となったこの日、『第三回 京都キッズショートムービーコンテスト2019』の優秀作品の発表と授賞式がイオンモールKYOTOのSakura館1F・大階段前で執り行われました。MCのキクチウソツカナイ。が会場に向けて「こんにちは」と挨拶すると、子どもたちの元気な声で挨拶が返ってきました。
このコンテストは、京都府内の小学生を対象に「京都のお気に入りの場所」にまつわるエピソードを紙芝居で表現する3コマ作品を事前に募集。優秀作品はプロの手で「絵日記紙芝居」としてショートムービーが制作されます。今回は木村祐一プロデュースにより、『失敗は成功のもと』というテーマが設定されました。
発表会を盛り上げるため、木村祐一、次長課長・河本準一、和牛、ジャングルポケットが登壇すると集まったお客さんは大盛り上がりです。まずは企画プロデューサー・木村から「失敗して、努力して、成功した」という構成で作品を募集したと成り立ちを紹介。「京都の小学生は、失敗が多いんだな」と木村が勘違いするほど、たくさんの応募があったそうです。続けて「失敗を踏み台にして、成功しているという素晴らしい作品が来て。全作品から今日は(発表される)4作品、そのうち1作品が最優秀賞でございます」とイベント説明をしました。
「緊張をほぐしながらでてきてもらいましょうかね」とMCのキクチウソツカナイ。が段取りを進めると、木村から「自己紹介はいいんですか?」と登壇してくれた芸人らに気遣い。ジャングルポケットのおたけが「京都の匂いがしますね。しません? お線香のような」とひと言を入れると、「しゃべらなくていいです」と木村はツレない返し。次は和牛。お客さまから拍手で歓迎され、「拍手がお上手ですね」と水田は親指を立てて「お上手ぅ!」と“良いねポーズ”でひと笑い。一時、ギャグ合戦となり「ギャグと言えば」の流れで次長課長・河本の順に。「マルコ・ポーロー」と耳慣れないギャグで沸かせようとしますが、木村から「タンメンのやつでしょう」とフォローが送られ、慌てて「お前に食わせるタン麺はねぇ!」とポーズを決めると、お客さんは大喜びです。
いよいよ発表の時となりました。まずは、優秀作品賞の3名を迎えます。1人目は、嵯峨野小学校4年・国重妃南さんの「一輪車に乗りたい!」。一輪車を乗りこなす決意をし、家の近所の公園で練習を重ね、園内でできた友だちと楽しむことができるようになったという内容。発表の感想を木村から問われた国重さんは「ちょっと緊張したけど、上手にできました」と満足いくものだったようです。そして、表彰状を木村より、記念品としてお花を和牛・水田から、チコちゃん人形が河本から渡されました。河本はここで「絵がすごいお上手ぅ!」と水田ギャグをうまく活用。負けじと水田も「使い方お上手ぅ!」と応戦していました。
2人目は、嵯峨野小学校6年・内藤羽奏さん「何回もchallenge!した水泳」です。苦手な平泳ぎをたくさん練習するけど、なかなかテストに受からない日々、「なぜ落ちたのか、どこが違うのか」を研究して合格したという心打たれるストーリー。さらには「それから何事にも挑戦して、失敗してもチャレンジしています」という締めの言葉に、芸人らも「素晴らしい!」と絶賛します。「このことから何事にもというのを学んだわけですからね」と木村もいたく感心させられた様子。違った視点から水田は「“青”の労力がどんどん増えていってますね」と、枚数が進むごとに水を表す青色の占有量が増していくことを指摘。それならばとその点を木村が質問してみようとしますが、皆で一斉にSTOPを掛けます。斉藤から「チャレンジしてみたいなと思うことはありますか?」と聞かれた内藤さんは「英語で海外に行ってみたいです」と大きな夢を教えてくれました。そして木村から表彰状、太田からチコちゃん人形、斉藤からお花が贈られました。ここでも河本と水田の「お上手ぅ」戦があり、お客さんは温かく見守っていました。
3人目は、第6向陽小学校6年・稲本彩依留さん「あなたはほんとに…?」です。京都の街中で舞妓さんを見かけ写真撮影の声掛け、と思ったら観光客の方によるコスプレ、最後はほんとの舞妓さんに出会うという流れ。京都の観光あるあるを題材しているとし、木村は「声かけて失敗して、これからもずっと(本当の舞妓さんか)聞きつづける生活をおくっているということですよね」という珍解説で場内を笑わせます。と、気を取り直して木村は「一風変わった作品になっていましたけども。「自分の見間違いかな?」というところを確かめる、その勇気ですよ」と選考ポイントを語りました。「将来、何かになりたいとかありますか?」と河本から尋ねられて稲本さんは「小学校の先生」と回答。それを聞いた斉藤は「母親が小学校の教師だったんだけども、すごく楽しいって言っていました」と、励みとも目標とも捉えがたいアドバイスを送っていました。そして稲本さんは、木村から表彰状、川西からお花を、河本からチコちゃん人形を受け取りました。
ついに、最優秀作品賞の発表となりました。ステージに招かれたのは、第二大山小学校2年・江口蒼空くん。おずおずと姿を現した蒼空くんを、おたけが優しくアテンドします。「やったな~!」と河本はお祝いの言葉を投げ掛けます。作品の発表へ。蝉取りに行ったけど逃げられてしまい、捕まえ方を考え、こっそり網で捕まえるという内容です。「工夫がありました! これが最優秀作品でございます」と木村が宣言すると、集まった皆さんから拍手の嵐が巻き起こります。選考の理由をMCのキクチウソツカナイ。が木村に尋ねると「人生初めての虫捕りでしょう? 失敗してね、『どうやったらいいのかな?』と自分で考えて見出したというところが、1番良かったと思います。映像化したいなというイメージも湧きました」と木村のイマジネーションがくすぐられたのが大きなポイントのようです。冬が近づいているとあって、「虫とか手配するの、ちょっと大変だと思いますけど、そういう業者もいるんで」とすでに木村は撮影準備モードに進んでいる様子。最優秀賞受賞の感想を尋ねられた蒼空くんはモジモジと照れくさそう。「とてもうれしかったそうです」と、太田が代弁してあげていました。登壇前は緊張のあまりステージに立てるかといった状態だった蒼空くん。無事ステージに立てたのを称え、「できたね!」と木村が呼びかけると、またもや「思っていたよりも充実した時間を過ごせました」と太田が代弁。芸人ら総ツッコミで、場をにこやかなものにしていました。最後に木村から表彰状、太田からお花を、斉藤からチコちゃん人形を受け取りました。
MCのキクチウソツカナイ。が木村に総評を求めます。「みんな努力しているんだなというのが伺えましたし、我々もさらに精進していかないといけないなと思いました」と、子どもたちの創造力に感銘を受けた模様。「来年は違うテーマで出来たらなと考えています。家族をテーマにしたようなことがいいかなと思っています」と来年度も企画も練っていくと明言しました。
授賞式に合わせて、子どもたちによるチアダンス、ストリートダンス、ヒップホップダンス、バトントワリングの披露も行われました。ポップロックバンド5 SECONDS OF SUMMER「Don't Stop」やラッパーLizzoの大ヒット曲「Juice」のリズムに合わせ、3歳から高校生までと幅広い年代の子どもたちが懸命なパフォーマンスでステージに花を添えます。お客さまも手拍子や声援を送り、盛り上がりました。
受賞作品はイオンモールKYOTO館内で展示されています。木村祐一を刺激した作品をチェックしに、ぜひいらしてください!
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