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二階堂ふみ、「顔色を悪く」して役作り!?『生理ちゃん』舞台挨拶

2019年10月19日(土) レポート

10月19日(土)、よしもと祇園花月にて、TV DIRECTOR’S MOVIE『生理ちゃん』が上映され、上映後の舞台挨拶に二階堂ふみさん、伊藤沙莉さん、松風理咲さん、品田俊介監督、そして生理ちゃんが登壇しました。

原作・小山健さん原作の大ヒットマンガ『ツキイチ!生理ちゃん』の一話完結短編作品をまとめて長編映画にしたこちらの作品。イタイ、ツライ、メンドクサイを吹き飛ばしてしまう、すべての女性へ、そして生理の辛さを知らない男性へ向けたメッセージが込められた物語になっています。

米田青子を演じた二階堂さんは京都が大好きだそうで、「おこしやす」とのご挨拶で会場を一気にほんわかムードに包みました。品田監督も「京都は子どもの頃からすごく大好きな街。この街で、『生理ちゃん』という映画が上映できてうれしいです」と笑顔で語ります。

司会のケツカッチン・高山から『生理ちゃん』を映画化しようとしたきっかけを尋ねられた品田監督は、「言い方を間違えると失礼ですが」と前置きしながらも、「会議中にネットサーフィンをしていたら、たまたまネット漫画で『生理ちゃん』を見つけまして。コメディかと思えば毎回ホロリと泣かされる。そこがひっかかって、日を追うごとに『生理ちゃん』が心から離れなくなりました」とのこと。それで、この作品をやりたいという気持ちが高まりました」と、物語はもちろん生理ちゃんのかわいらしさも決め手になった様子。
また、原作には女性が共感できるエピソードがたくさんあるだけに、「どのエピソードも色んな女性が自分に重なる大事なエピソードなので、どのエピソードを映画に入れようか、最後の台本ができあがるまで悩みました」とも。

一方、二階堂さんたちには『生理ちゃん』の出演オファーを受けた際の気持ちを聞くことに。二階堂さんは「こういう作品が、映画というエンターテインメントを通して表現されるのはすごく素敵なこと」と笑顔で語り、「監督が言ったように、クスッと笑える原作です。でもやはり、女性なら誰しも身体のことや自分の生き方に、色んなタイミングでぶち当たったり悩んだりする方が多いです。そんな中で、男性対女性という構図ではなく、自分の痛み、自分以外の人の痛みはモノサシで簡単には測れないよね、というところで描かれている作品だと思い、そういったものを映画で表現できるのはいいなと思いました」と語りました。

伊藤さんは「最初、『生理ちゃん』というタイトルを聞いた時は思わず聞き直しましたが、戸惑いはなかったです。原作を読ませていただき、自分が知らないようなエピソードもたくさん詰め込まれていたし、いろんな見方があったり、男女ではなくひとりひとり何かがあると問いかけてくれているように感じました。それに笑えてホロッと来て、この作品の一員として何かを伝えられたらいいなと思いました」とふり返りました。

松風さんは、「私もタイトルを聞いた時はびっくりしたんですが、『どんな作品だろう』というワクワクがありました。原作の漫画も人それぞれの苦しみが描かれていて、3人のそれぞれの違った苦しみとか、そういうところを表現できたらいいなと思いました」と明かしました。

また、青子の役作りを尋ねられた際は、「なるべく顔色を青く、を心がけました」と答え、笑いをさらった二階堂さん。メイクさんと相談しながら、顔色を考えるという意外な役作りを明かしました。

青子の妹、ひかるを演じた松風さんは、「二階堂さんの演技にすごく刺激を受けて、現場で勝手に勉強させていただいていました」と明かし、お互い目を合わせてにっこり。

青子の働く編集部で清掃のバイトをしているりほを演じた伊藤さんは、りほの性格を「自分と近いところがありました」と明かします。「基本的にはなるべく言わないようにしてるんですが、『どうせ』とか『私なんか』という考えがベースにあるのが一緒ですし、だからそのへんはりほちゃんに寄り添えてできたのではないかと思います」と自信をのぞかせていました。

また、今回彼女たちを振り回す生理ちゃんは、ただ困らせるだけではなく、思わず心に染みるハッとさせられる言葉も数多く発しています。そこで、3人に「とくに印象に残ったフレーズ」を尋ねてみることに。
二階堂さんは「本当は、自分でもわかってるんじゃないの」という言葉を挙げ、「悩んでいる時、考えている時でも、本当は自分で知っていて、答えを出したくないところはあるなとハッとさせられました」とのこと。
伊藤さんは「そろそろ自分に呪いをかけるのをやめたら?」という言葉。「たしかにそれは自分にも当てはまるし、自分でかけた呪いは自分でいつか解くしかないから、その背中を押してくれる言葉だと思います」とその理由を。

松風さんは「私はセリフではないんですが、青子さんの生理ちゃんが、上司のお腹を殴るシーンがあって、生理ちゃんの優しさが感じられて、いいヤツだなと感じました」とふり返りました。

『生理ちゃん』は11月8日から全国で順次公開されるので、ぜひチェックを!

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