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“楽しむ”がテーマのアート書ワークショップを開催。コロチキ・ナダルが書いたのは文字ではなく……!?

2019年10月19日(土) レポート

10月19日(土)、元淳風小学校ふれあいサロンで書家の山内美鳳(やまうちびほう)による伝統芸能ワークショップ「書家 山内美鳳の楽書道~アート書で思い思いの作品を書く~」が開かれました。

山内は6歳から書道を始めた一方で、法務省に入省して法務教官などを務めたのち、2005年に書家として独立したキャリアの持ち主。著名人とのコラボや桂由美のファッションショーで書道パフォーマンスを披露したほか、CMに作品が起用されるなど、幅広く活躍しています。

今回はタイトルにあるように書を楽しみ、自由に作品を作ることがテーマです。山内の「筆頭弟子」にして、オンラインゲームの運営を行うガンホーの執行役員という素顔を持つ横山秀幸氏も講師として加わり、MCにコロコロチキチキペッパーズ、盛り上げ役でたくろうも登場。小学生以下の子どもを中心に、参加者が教室内に集いました。

開始に先駆けて、山内が「今回のコンセプトは“楽書道”です。思いのままに筆を走らせ、自由に作品を作っていきましょう」と参加者にあいさつ。筆以外にも木の枝やスポンジなどが用意され、形にとらわれない作品作りを目指していきます。

まずは山内がお手本とばかりに、12年も使っているという木の枝を使って、京都国際映画祭アート部門のテーマ「ありがたやぁ」を書きだしました。続いて、ラメの入った墨を用いて「秋風月」の書も披露。見事な書に参加者みんなが目を丸くしたのに続いて、いよいよ実践です。たくろうのふたり、そして当初予定になかったコロチキ・ナダルも席に着いて、筆を手にしました。

ここで山内から、ひとつアドバイスが。「机に置いてある割り箸を横にふたつに折って、それを使って書いて見てください」。折れた先に墨を浸して文字を書くと、なんとも言えない独特の味が出ました。コロチキ西野は「書道は筆で書くものって頭にあったから、これは意外! すごくいいですね」と感心しきり。コロチキ・ナダルが割り箸で書いたのは、文字ではなくピカチュウの絵。まさに自由な作品です。

参加者の子どもたちも既成概念にとらわれることなく、子どもたちらしく自由で伸び伸びとした作品を次々と書き上げていきます。大人の発想ではとても出ないような、独創的な作品たちに山内は「子どもたちの作品はみんな発想が自由で、どれも頭を抱えるほど素晴らしい!」と、思わず声をあげました。

半紙を使っての練習に続いて、本番は紙袋をキャンバスに思い思いの作品を制作。作品と向かいあう参加者たちに、山内は「今書いている作品は、自分自身を映す鏡なんです。作品には自分の内面が出ます」と解説し、続いて「大人は上手く書こうとか欲が出るものですが、欲望を出してはダメだと子どもたちから学びました」と今日の感想を口にします。コロチキ・ナダルも「本当にフリースタイルなんですね。書き順なんて、どうでもいい。自由でいいんだと、みんなから教わりました」と充実した表情。最後は完成した全員の作品を、山内がひとつひとつ講評。どれにも好評価のコメントを与え、「書は自由です」の言葉で締めて、ワークショップは終了しました。

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