サイレント/クラシック映画

雷電

雷電

提供:マツダ映画社

作品解説

”日本映画の父”マキノ省三が監督・脚色、省三の長男・正博が出演し、正博の異母兄である松田定次が助監督に付いたという、まさにマキノ一族で製作した作品。省三にとっては最後の監督作品となり、正博にとっても俳優として出演した最後の作品となった。
”涙の喜劇”と銘打って公開された<純マキノ式喜劇>で、日活から移籍してきた根岸東一郎が、喜劇味を狙わずに真面目に強豪力士の雷電を演じ、その東一郎を引き立てるべく正博が竹庵役を初めての喜劇出演とは思えない程、飄々と上手に演じている。
当時の批評には「マキノ省三氏の脚色並監督は、歌舞伎映画同様、氏の趣味やら好みやらが全篇に遺憾なく横溢して居るが、それが却って大衆の好みに合致して居ればこそ、現在の映画界に依然としてマキノ省三氏好みの映画の存在が許されるのであろうと察することが出来る」とある。
本来は全五巻の作品で、製作日数は僅か4日間だったという。

キャスト

根岸東一郎
三保松子
別所益枝
宇治里豊
東條猛
マキノ正博
松本時之助
金子新
若松文男

監督・作品データ

監督 牧野省三、松田定次
日本
制作年 1928
コピーライト 提供:マツダ映画社
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